2014年 06月 19日
大胡・大胡東幼稚園の統合方針は撤回を!
(6月19日 議会総括質問より)
保護者から不安の声が
市教育委員会は園児数の減少や、包括外部監査の指摘をうけ、一昨年開いた公立幼稚園充実検討委員会で統廃合の方針を明らかにし、先月、大胡の2つの幼稚園の統廃合を表明しました。2園合同で行った保護者説明会の参加者はわずか10数人ほどで、保護者から様々な不安の声が出ています。
旧大胡町は幼稚園は公立幼稚園のみで、他に4つの私立保育園がありました。当時大胡小学校、大胡幼稚園とも子どもの数が多く、大胡小学校の分割が課題となっていました。合併前の平成15年には大胡幼稚園の園児数は322人のマンモス幼稚園でした。昭和31年開園以来、多くの卒園者を出しており、私も卒園児の一人です。歴史と伝統ある幼稚園として大胡地区の幼児教育を担ってきたといえます。それが平成16年に2つに分かれまだ10年で統廃合を決めるなど、大胡地域の人にとって信じられない、受けいれがたいこと、と多くの人が思っています。
経費削減ありき教育的観点なし
外部包括監査は、公立幼稚園の運営費負担が高く私立と公平性を保つ必要がある。地域に偏在し、恩恵がかたよっている。公立にとらわれず、民間でできることは民間へなど、経費削減ありきで、教育的観点が全くありません。しかも、市教委はこの指摘に従い、充実検討委員会を開き、充実と言いながら、統廃合の道すじを付けたといえます。
小中学校の統廃合でさえ、それぞれの学校に地区委員会を作り、両校が統合を決めたときは合同の地区委員会で、地域住民・PTAが議論を重ねて決めています。
今回の幼稚園の統廃合は、このような大事な決定を、保護者・地域の意見も聞かないで白紙委任させ、市教委の一存で決めてしまうというひどいやり方です。保護者、住民は納得できません。市教委はこの点をどう考ているのか。
一連の過程が、当事者がかやの外で、現実のこととして受け止められない保護者もいます。充実検討委には地域の代表出た、幼稚園は学校と扱いが違うと言いますが、統廃合という重大な決定を、当事者が直接決められないことは問題です。
子どもたちに新な負担を
保護者は、発表を受けて、どちらの幼稚園に入れたらいいのか大変動揺しています。
ある保護者は、一昨年の充実検討委を受けて、「大胡幼稚園の方が近いが先のこと考え大胡東に子どもを入れた。下の子が今度入園だが、大胡東に入園希望が集中し抽選になり、外れて、兄弟で別の幼稚園になったら困る」と不安な胸中をはなしてくれました。
充実検討委員会が統廃合方針を公にしたことで、まだ決定していない段階から保護者を不安に駆りたて、結果、大胡幼稚園に15人しか入らなかったからと統廃合を決定した。財政的な大人の都合で子どもの利益を守らず、子どもたちに負担を強いる。市教委がこのような事態を誘導したことに反省はないのですか。このままでは来年度はもっと少なくなることもあり得ます。大胡幼稚園の幼児教育はどうなるのか。市教委の責任が問われると思いますが。
統廃合後は1クラス30人を超える場合は補助員を付けて対応するとのことですが、統廃合後子どもたちにこのような負担を強いること自体問題です。小学校1・2年生でさえ30人学級を行っているのに、あきらかに後退です。本市は国・県の基準を上まわる幼稚園・保育園の定数を定めていると自負してきたのではないですか。それが統廃合では35人基準を持ち出して、子どもたちに新たな負担を強いて、統廃合を進めるというのは、これが子どもたちのためというのでしょうか。
旧大胡町と宮城村は、幼稚園は公立幼稚園のみで、3歳児保育や預かり保育の実施など幼稚園の充実に力を入れてきました。一方、旧前橋市は平成15年に住民の反対を押し切り3園を統合し、その後ようやく3歳児保育実施、預かり保育は17年からで、公立幼稚園の充実への力の入れ方が大胡、宮城と比べても弱いと言えます。
一昨年4幼稚園保護者から出された、夏季休業中の預かり保育の要請にも十分答えず。耐震補強工事もしない。さらに充実検討委員会で統廃合方針を公表し、園児数減少を加速化させました。やるべきことをやった上で減ったのではない。これで公立幼稚園の充実と保護者に向かって胸をはることができますか。
教育委員会にとっては統廃合の一過程ととらえるのでしょうが、この子たちにとっては成長期の大事な一時期です。取りかえしがつかないのです。子どもたちに負担を強いる統廃合方針は撤回すべきです。
公立幼稚園の果たす役割は重要
大胡幼稚園は、市内前橋幼稚園まで遠い城南地区や桂萱地区などからも受け入れ、費用負担の面からも公立を希望する保護者は少なくないと思います。こういうニーズにこたえるのが公立幼稚園の役割もあります。ローズタウンまで園バスを走らせる。そういうひとりひとりの要望にも答えていくのが公立幼稚園だと思います。公立園を望む保護者がいる限りこたえなければならない。統廃合はそうした要望を切り捨てることになりませんか。
学校適正規模について「変化の痛みがあるがその先の幸せのために」という趣旨のことを言いましたが、痛みを子どもたちに強いるなどとんでもありません。市教委がこのようにとらえているとしたら問題です。
幼児教育を行財政改革の犠牲にしないでください。
「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、幼児期の保育環境がその後の人生に大きく影響します。あるお母さんは大胡幼稚園で過ごした記憶を鮮明に覚えていて、自分の子たちものびのび園生活を過ごしてほしいと大胡幼稚園を選んだということです。いつまでも心の中に生き続ける幼稚園は素晴らしい。こうした大胡幼稚園の良さを奪い、大切な人格形成期のこどもに負担を負わせて、統廃合を行うなど断じて許せません。統廃合の白紙撤回を求めます。
大胡幼稚園園児のバルーンの演技
保護者から不安の声が
市教育委員会は園児数の減少や、包括外部監査の指摘をうけ、一昨年開いた公立幼稚園充実検討委員会で統廃合の方針を明らかにし、先月、大胡の2つの幼稚園の統廃合を表明しました。2園合同で行った保護者説明会の参加者はわずか10数人ほどで、保護者から様々な不安の声が出ています。
旧大胡町は幼稚園は公立幼稚園のみで、他に4つの私立保育園がありました。当時大胡小学校、大胡幼稚園とも子どもの数が多く、大胡小学校の分割が課題となっていました。合併前の平成15年には大胡幼稚園の園児数は322人のマンモス幼稚園でした。昭和31年開園以来、多くの卒園者を出しており、私も卒園児の一人です。歴史と伝統ある幼稚園として大胡地区の幼児教育を担ってきたといえます。それが平成16年に2つに分かれまだ10年で統廃合を決めるなど、大胡地域の人にとって信じられない、受けいれがたいこと、と多くの人が思っています。
経費削減ありき教育的観点なし
外部包括監査は、公立幼稚園の運営費負担が高く私立と公平性を保つ必要がある。地域に偏在し、恩恵がかたよっている。公立にとらわれず、民間でできることは民間へなど、経費削減ありきで、教育的観点が全くありません。しかも、市教委はこの指摘に従い、充実検討委員会を開き、充実と言いながら、統廃合の道すじを付けたといえます。
小中学校の統廃合でさえ、それぞれの学校に地区委員会を作り、両校が統合を決めたときは合同の地区委員会で、地域住民・PTAが議論を重ねて決めています。
今回の幼稚園の統廃合は、このような大事な決定を、保護者・地域の意見も聞かないで白紙委任させ、市教委の一存で決めてしまうというひどいやり方です。保護者、住民は納得できません。市教委はこの点をどう考ているのか。
一連の過程が、当事者がかやの外で、現実のこととして受け止められない保護者もいます。充実検討委には地域の代表出た、幼稚園は学校と扱いが違うと言いますが、統廃合という重大な決定を、当事者が直接決められないことは問題です。
子どもたちに新な負担を
保護者は、発表を受けて、どちらの幼稚園に入れたらいいのか大変動揺しています。
ある保護者は、一昨年の充実検討委を受けて、「大胡幼稚園の方が近いが先のこと考え大胡東に子どもを入れた。下の子が今度入園だが、大胡東に入園希望が集中し抽選になり、外れて、兄弟で別の幼稚園になったら困る」と不安な胸中をはなしてくれました。
充実検討委員会が統廃合方針を公にしたことで、まだ決定していない段階から保護者を不安に駆りたて、結果、大胡幼稚園に15人しか入らなかったからと統廃合を決定した。財政的な大人の都合で子どもの利益を守らず、子どもたちに負担を強いる。市教委がこのような事態を誘導したことに反省はないのですか。このままでは来年度はもっと少なくなることもあり得ます。大胡幼稚園の幼児教育はどうなるのか。市教委の責任が問われると思いますが。
統廃合後は1クラス30人を超える場合は補助員を付けて対応するとのことですが、統廃合後子どもたちにこのような負担を強いること自体問題です。小学校1・2年生でさえ30人学級を行っているのに、あきらかに後退です。本市は国・県の基準を上まわる幼稚園・保育園の定数を定めていると自負してきたのではないですか。それが統廃合では35人基準を持ち出して、子どもたちに新たな負担を強いて、統廃合を進めるというのは、これが子どもたちのためというのでしょうか。
旧大胡町と宮城村は、幼稚園は公立幼稚園のみで、3歳児保育や預かり保育の実施など幼稚園の充実に力を入れてきました。一方、旧前橋市は平成15年に住民の反対を押し切り3園を統合し、その後ようやく3歳児保育実施、預かり保育は17年からで、公立幼稚園の充実への力の入れ方が大胡、宮城と比べても弱いと言えます。
一昨年4幼稚園保護者から出された、夏季休業中の預かり保育の要請にも十分答えず。耐震補強工事もしない。さらに充実検討委員会で統廃合方針を公表し、園児数減少を加速化させました。やるべきことをやった上で減ったのではない。これで公立幼稚園の充実と保護者に向かって胸をはることができますか。
教育委員会にとっては統廃合の一過程ととらえるのでしょうが、この子たちにとっては成長期の大事な一時期です。取りかえしがつかないのです。子どもたちに負担を強いる統廃合方針は撤回すべきです。
公立幼稚園の果たす役割は重要
大胡幼稚園は、市内前橋幼稚園まで遠い城南地区や桂萱地区などからも受け入れ、費用負担の面からも公立を希望する保護者は少なくないと思います。こういうニーズにこたえるのが公立幼稚園の役割もあります。ローズタウンまで園バスを走らせる。そういうひとりひとりの要望にも答えていくのが公立幼稚園だと思います。公立園を望む保護者がいる限りこたえなければならない。統廃合はそうした要望を切り捨てることになりませんか。
学校適正規模について「変化の痛みがあるがその先の幸せのために」という趣旨のことを言いましたが、痛みを子どもたちに強いるなどとんでもありません。市教委がこのようにとらえているとしたら問題です。
幼児教育を行財政改革の犠牲にしないでください。
「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、幼児期の保育環境がその後の人生に大きく影響します。あるお母さんは大胡幼稚園で過ごした記憶を鮮明に覚えていて、自分の子たちものびのび園生活を過ごしてほしいと大胡幼稚園を選んだということです。いつまでも心の中に生き続ける幼稚園は素晴らしい。こうした大胡幼稚園の良さを奪い、大切な人格形成期のこどもに負担を負わせて、統廃合を行うなど断じて許せません。統廃合の白紙撤回を求めます。
大胡幼稚園園児のバルーンの演技
by hisako-koba
| 2014-06-19 20:26
| 議会